学ぶというのは、自主的なことです。             教えるという語には、教わるという受動態の言葉がありますが、学ぶという語に受動態の言葉はありません。 
                       犬はどのように学ぶのでしょうか。             一つには、観察学習あるいは、模倣学習と呼ばれるものがあります。 そして、もっとも一般的なものとしては、体験学習といわれるものがあります。             何かをしてみて、いいことが起きれば繰り返すし、嫌なことが起きればしなくなるという、単純な原理です。 ということは、犬が何かをしたときに、それが人間に都合のよいことであれば、いいことが起きるようにして、             逆にその何かの行動が、人間に都合の悪いことだったときには、嫌なことが起きるようにすればいいのです。 つまり、都合のよい何かをしたときには賞を与え、都合の悪い何かをしたときには罰を与えればいいのです。 
           でも、犬が何かをしたときにそれに合わせてというのは、教える側からすると非常に効率の悪いことです。             効率良く教えるには、何かをするのを待つのではなく、何かをするように仕向ければいいのです。 いわゆる訓練方法とは、それらの手法をいいます。             最初に述べたように、犬が学ぶ相手は、あなただけではありません。 
           
            
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